MENU

ポータブル電源で家に給電することは可能?切り替え方法や家庭用分電盤に接続する方法

ポータブル電源 家に給電

停電時や非常時に、ポータブル電源を家の電力として利用できれば心強いですよね。

しかし、ポータブル電源を家庭に給電する方法が分からない、分電盤に接続できるのか不安…という方も多いでしょう。

この記事では、ポータブル電源を使って家に給電する方法や、分電盤との接続について詳しく解説します。

家庭での電力供給を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • ポータブル電源で家に給電できるのか?
  • 家庭用分電盤とポータブル電源を接続する方法
  • 家の電気をポータブル電源に切り替える方法
  • ポータブル電源の容量選びのポイント
  • ポータブル電源のメリット・デメリット
目次

ポータブル電源で家に給電することは可能?

引用元:エコフロー

結論から言うと、ポータブル電源を使って家に給電することは可能です。

停電時や非常時に使える電力源として、家庭に一台備えておくことをおすすめします!

ポータブル電源による詳しい給電方法や注意点について、以下で解説していきます。

ポータブル電源で家に給電するためには?

ポータブル電源で家に給電するために重要なのは、適切な接続方法と十分な容量の確保です。

給電方法には、「直接家電をつなぐ方法」と「分電盤を通じて家全体に給電する方法」の2つがあります。

家全体の電力供給を考えるなら、5000Wh以上の大容量ポータブル電源を選択してください。

以下で、それぞれについて詳しく説明していきます。

給電する基本原理

ポータブル電源を使って家に給電する際は、電源切替器付分電盤に接続する方法や、家庭用コンセントから直接給電する方法が一般的です。

  • 電源切替器付分電盤の利用
    家庭内の電力供給を通常の電力会社からの電力とポータブル電源の電力とを切り替える装置を使用します。
    分電盤の設置工事が必要です。
  • 家庭用コンセントからの直接給電
    分電盤を介さずに直接ポータブル電源を家庭用コンセントに接続します。
    手軽に利用できますが、供給可能な電力が限られており、消費エネルギーが大きい家電には使えません。

ポータブル電源の容量

ポータブル電源の容量は「Wh」で表され、電力消費量と使用時間を決める重要な要素です。

家全体に電力を供給するためには、少なくとも5000Wh以上の容量を持つポータブル電源が必要です

拡張バッテリー対応のモデルであれば、必要に応じて供給容量を増やすことも可能です。

ポータブル電源で家に給電する方法

ポータブル電源で家に給電する準備

ポータブル電源を家の電力供給に活用するためには、事前にしっかりと準備を行いましょう。

1. 給電方法の選択

まず、以下のどちらの方法で給電するかを決めます。

  • 家電を直接ポータブル電源に接続する(簡単&手軽)
  • 分電盤に接続し、家庭内のコンセントを使用する(要工事)

2. 必要なポータブル電源の選定

  • 家電の消費電力をチェックする(例:冷蔵庫150W、テレビ100Wなど)
  • 消費電力×稼働時間(h)で必要な電力を計算する

3. ケーブル・アクセサリの準備

  • 延長コードや変換プラグ(直接接続する場合)
  • 電源切替器付き分電盤、専用ケーブル(分電盤接続の場合)

ポータブル電源で家に給電する手順

1. 直接接続する方法(最も簡単で手軽)

STEP
ポータブル電源をフル充電しておく。
STEP
家電のプラグをポータブル電源のACコンセントに挿す。
STEP
ポータブル電源のスイッチを入れ、家電が正常に動作するか確認する。
STEP
使用後は、電源をオフにして家電を取り外す。

メリット

  • 工事不要で簡単に使える。
  • 停電時の緊急対応に適している。

デメリット

  • 家電ごとに接続が必要で手間がかかる。
  • ポータブル電源の容量が小さいと、すぐに電力が切れる。

2. 分電盤に接続する方法(家全体で使いたい場合)

STEP
電源切替器付き分電盤を設置する

設置には電気工事士の資格が必要です。

STEP
ポータブル電源と分電盤を専用ケーブルで接続する。
STEP
電源切替スイッチを操作し、ポータブル電源からの給電に切り替える。

通常通り、家のコンセントから電気を使用できるようになります。

STEP
使用後は、電源を切り、通常の電力供給に戻す。

メリット

  • 家のコンセントをそのまま使える。
  • 複数の家電を同時に使用可能。

デメリット

  • 専門業者による工事が必要。
  • ポータブル電源の容量が大きくないとすぐに電力が切れる。

家に給電するためポータブル電源はブレーカーに接続させる?

ポータブル電源を普通のブレーカー(分電盤)に接続するのは危険です。

一般的な家庭用分電盤は、電力会社からの電気供給を前提として設計されているため、ポータブル電源を直接接続すると、電力の逆流による感電事故や火災のリスクが発生する可能性があります。

そのため、ポータブル電源を分電盤経由で家に給電したい場合は、「電源切替器付き分電盤」を設置し、安全に切り替えられるようにしてください。

ポータブル電源を家庭用分電盤に接続するには?

ポータブル電源と分電盤を安全に接続するためには、専用ケーブルが必要です。

安全のため、使用するポータブル電源のメーカー推奨のケーブルを使って接続してください。

ポータブル電源に切り替える方法は?

ポータブル電源への切り替え方法は、給電方法によって異なります。

家電を直接ポータブル電源に接続する場合

停電時に必要な家電をポータブル電源のACコンセントに直接接続するだけです。

工事不要で誰でも簡単にできますが、家電ごとに接続する手間がかかることや、コンセントの数次第で利用できる家電の数が限られることがデメリットです。

電源切替器付き分電盤にポータブル電源を接続する場合

分電盤のレバーを「ポータブル電源」側に操作すると切り替えができます。

一部の製品では、停電を検知して自動でポータブル電源に切り替える機能が搭載されているケースもあります。

この場合、各家電をコンセントに接続しなおす必要がない点がメリットですが、分電盤の設置には専門業者による工事が必要なことがデメリットです。

また、多くの電力が消費されるため、ポータブル電源の容量が大きくないと、すぐに電力が切れてしまいます。

ポータブル電源は蓄電池の代わりになる?

結論として、ポータブル電源は蓄電池の代わりとして一部の用途には利用可能ですが、完全な代替にはなりません。

ポータブル電源と蓄電池には、以下のような違いがあります。

項目ポータブル電源家庭用蓄電池
容量500Wh~5000Wh5kWh~20kWh以上
停電時の給電短時間対応(数時間~1日)長時間対応(1日~数日)
太陽光発電との連携可能(機種による)可能(標準対応)
移動・持ち運び可能設置固定
価格数万円~数十万円数十万円~数百万円

この表からわかる通り、ポータブル電源は短時間の電源確保や持ち運び用に最適、家庭用蓄電池は長期的なエネルギー管理に向いています

ポータブル電源で家に給電するメリット・デメリット

ポータブル電源で家に給電するメリット・デメリットを挙げていきます。

メリット

  • 1. 停電時の緊急電源として活用できる
  • 災害や停電時に、冷蔵庫・照明・Wi-Fiルーターなどの重要な家電を動かせる
  • 大容量モデル(5000Wh以上)なら、家の一部の電力を数時間~1日程度確保可能。
  • 2. 電気代の節約ができる
  • 昼間にソーラーパネルで充電し、夜間にポータブル電源の電力を使用することで電力会社の電気を節約できる
  • 電気料金の高い時間帯(ピーク時間帯)を避けて使用することで、コスト削減に役立つ。
  • 3. 持ち運びができ、アウトドアや車中泊にも使える
  • ポータブル電源は持ち運びが可能なので、キャンプ・車中泊・イベントなどの屋外でも利用できる。
  • 家庭で充電しておき、必要な場所に持っていけるため、幅広い用途に対応。
  • 4. 設置工事不要(直接接続する場合)
  • 家電を直接接続する場合は、工事不要で簡単に使用できる。
  • 分電盤に接続する場合は電気工事が必要だが、直接使用するだけなら誰でもすぐに導入可能。
  • 5. 環境に優しく、再生可能エネルギーと相性が良い
  • ソーラーパネルと組み合わせることで、クリーンエネルギーを活用できる。
  • 停電時だけでなく、普段の電力供給にも活用でき、環境負荷を軽減できる。

デメリット

  • 1. 大容量モデルは高額
  • 家庭の電力供給を本格的に考える場合、5000Wh以上のポータブル電源が必要になるが、価格が数十万円以上と高額。
  • ソーラーパネルを組み合わせるとさらにコストがかかる。
  • 2. 家全体を長時間まかなうのは難しい
  • 一般的な家庭の1日あたりの電力消費量は10kWh(10,000Wh)前後
  • 5000Whのポータブル電源でも、家全体の電力供給には不十分で、短時間のバックアップ用としての利用が基本
  • 3. 消費電力が大きい家電には向かない
  • エアコン・電子レンジ・IH調理器・ドライヤーなどの高出力家電(1000W以上)は、ポータブル電源では使用時間が短く、実用的ではない。
  • 一部の高性能モデル(3000W以上)なら対応可能だが、稼働時間が短い上に高価格
  • 4. 充電の手間と時間がかかる
  • 一度使い切ると、再充電に数時間以上かかる場合がある。
  • ソーラーパネル充電は天候に左右されるため、安定した電力供給が難しいこともある。
  • 5. バッテリーの寿命がある
  • ポータブル電源は充放電を繰り返すとバッテリーが劣化し、蓄電量が減っていく。
  • 長期間使用する場合は、定期的なメンテナンスや買い替えが必要になる。

家に給電するためおすすめポータブル電源

エコフロー:DELTA Pro 3+専用エクストラバッテリー+切替分電盤セット

引用元:エコフロー

エコフローの「DELTA Pro 3+専用エクストラバッテリー+切替分電盤セット」は、大容量バッテリー(4,096Wh~最大12,288Wh) により、長時間の電力供給が可能なモデル。

停電時でも冷蔵庫やエアコンなどの大型家電を稼働できます。

定格3,600W・X-Boost機能で最大5,100W出力 に対応し、業務用電気機器にも使用可能です。

切替分電盤と組み合わせれば、停電時も自動で給電を切り替えてくれます。

長期保証5年付きで、安心して長く使える家庭用ポータブル電源の決定版です!

ポータブル電源 家に給電について知恵袋などに投稿される質問4選

ポータブル電源でやってはいけないことは?

ポータブル電源の出力を超える高出力の家電を無理に使用すると発熱や故障の原因になります。

また、普通の分電盤へ直接接続するのも危険なので、必ず電源切替器を使用しましょう。

ポータブル電源600Wで電子レンジは使えますか?

600Wのポータブル電源では、電子レンジの使用は難しいです。

一般的な電子レンジは700W~1500Wの消費電力なので、最低でも1000W以上の出力に対応したポータブル電源を選びましょう。

ポータブル電源を充電しっぱなしにしておくとどうなる?

長期間充電しっぱなしにするとバッテリーの劣化が早まり、寿命が短くなることがあります。

多くのポータブル電源には過充電防止機能が搭載されていますが、定期的に充放電を行い、適度にバッテリーを使用することが推奨されています。

ポータブル電源で冷蔵庫を何日使える?

小型冷蔵庫(消費電力150W)を1000Whのポータブル電源で使用すると約6時間、5000Whの大容量モデルなら約1~2日動かせます。

まとめ:節電するためにチャレンジしてみては?

ポータブル電源を活用すれば、停電時の備えや節電対策として家に電力を供給できます。

特に、5000Wh以上の大容量モデルなら、家全体の電力を一定時間まかなうことが可能です。

分電盤と接続すれば、家庭内のコンセントをそのまま利用できるため、より快適に電力を管理できますよ。

環境にも優しく、節電や非常時の備えとして役立つポータブル電源。

あなたの家庭でも導入を検討し、安心で快適な電力の確保にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次