災害対策やアウトドアアイテムとして、ポータブル電源の人気が高まっています。
その中でも有名なのはエコフロー(EcoFlow)とジャクリ(Jackery)ですが、どちらの商品を選ぶか悩みますよね。
そこで今回は、それぞれの商品の特徴をまとめてみました。
エコフローとジャクリ|比較するポイントは?
エコフローはポータブル電源やソーラーパネルを中心に製品を展開しているメーカーで、特に大容量・高性能モデルや革新的なテクノロジーで注目されています。
以下にエコフローの主な製品ラインナップを紹介します。
- 1. ポータブル電源
- DELTAシリーズ
- RIVERシリーズ
- 2. ソーラーパネル
一方、ジャクリもエコフローと同じく、ポータブル電源やソーラーパネルを中心に製品を展開しているメーカーです。
ジャクリの主な製品ラインナップは以下です。
- 1. ポータブル電源シリーズ
- Explorerシリーズ
- Solar Generatorシリーズ
- 2. ソーラーパネル
バッテリーの容量で比較
それぞれの製品をバッテリー容量別に比較してみます。
小型モデル(~500Wh)
メーカー | モデル | 容量 |
---|---|---|
エコフロー | RIVER 2 | 256Wh |
ジャクリ | Solar Generator 240 New | 256Wh |
Solar Generator 300 Plus | 288Wh |
中型モデル(500~1000Wh)
メーカー | モデル | 容量 |
---|---|---|
エコフロー | RIVER 2 Pro | 768Wh |
DELTA Mini | 882Wh | |
ジャクリ | Solar Generator 600 Plus | 632Wh |
Solar Generator 1000 New | 1070Wh |
大型モデル(1000Wh~2000Wh)
メーカー | モデル | 容量 |
---|---|---|
エコフロー | DELTA 2 | 1024Wh |
DELTA 2 Max | 2,048Wh | |
ジャクリ | Solar Generator 1500 | 1534Wh |
Solar Generator 2000 Pro | 2160Wh |
超大型モデル(2000Wh以上)
メーカー | モデル | 容量 |
---|---|---|
エコフロー | DELTA Pro | 3600Wh |
ジャクリ | Solar Generator 3000 Pro | 3024Wh |
バッテリーのタイプで比較
エコフローとジャクリのポータブル電源は、どちらもリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しているものが主流です。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、以下のような特徴を持ち、ポータブル電源に適したバッテリーとして採用されています。
- 安全性が高い: 発火や爆発のリスクが低い。
- 寿命が長い: 充放電を繰り返しても性能劣化が少ない。
- 高温に強い: 高温環境下でも比較的安定した性能を発揮する。
一方で、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは若干重く、大型化する傾向にあるのが欠点です。
商品デザインでこういったデメリットを解消した商品を選ぶと良いでしょう。
価格で比較
主なポータブル電源を価格と容量で比較しました。
メーカー | モデル | バッテリー容量 | 価格 |
---|---|---|---|
エコフロー | RIVER 2 Max | 512Wh | 64,900円 |
RIVER 2 Pro | 768Wh | 88,000円 | |
DELTA 2 | 1,024Wh | 143,000円 | |
DELTA 2 Max | 2,048Wh | 254,100円 | |
ジャクリ | Solar Generator 600 Plus | 632Wh | 119,800円 |
Solar Generator 1000 Plus | 1,264Wh | 202,800円 | |
Solar Generator 2000 Plus | 2,042Wh | 355,000円 |
エコフローはお手頃な価格でコスパが良い商品が多く、ジャクリはブランドの信頼性と簡単な操作性が強みです。
充電時間で比較
バッテリー容量別に、エコフローとジャクリの充電時間の比較を表にしました。
容量帯 | エコフロー | ジャクリ |
---|---|---|
~300Wh | RIVER 3 Plus: 1時間 RIVER 3: 1.1時間 RIVER 2: 1時間 | 240 New: 1.9時間 300 Plus: 2時間 Explorer 100 Plus: 1.8時間 |
301~600Wh | RIVER 3 MAX: 1.5時間 RIVER 2 MAX: 1時間 | 400: 7.5時間 |
601~1,000Wh | RIVER 3 MAX Plus: 2.3時間 RIVER 2 Pro: 1.1時間 RIVER Pro: 1.5時間 | 600 Plus: 1時間 |
1,001~1,500Wh | DELTA 3 Plus: 56分 DELTA 3: 56分 DELTA 2: 1.3時間 | 1000 Plus: 1.6時間 1000 NEW: 1時間 |
1,501~2,200Wh | DELTA 2 Max: 1.7時間 | 2000 NEW: 2時間 2000 Plus: 2時間 2000 Pro: 2時間 |
2,201Wh~ | DELTA Pro: 3.1時間 DELTA Pro 3: 3.3時間 | 3000 Pro: 3時間 |
バッテリーの寿命・サイクル数で比較
エコフローとジャクリのポータブル電源のバッテリー寿命(サイクル数)を容量帯別に表にまとめました。
容量帯 | エコフロー | ジャクリ |
---|---|---|
~300Wh | RIVER 3 Plus: 3,000回 RIVER 3: 3,000回 RIVER 2: 約3,000回 | 240 New: 4000 回 300 Plus: 3,000回 100 Plus: 2,000回 |
301~600Wh | RIVER 3 MAX: 3,000回 RIVER 2 MAX: 3,000回 | 400: 500回 |
1,001~1,500Wh | DELTA 3 Plus: 4,000回 DELTA 3: 4,000回 DELTA 2: 3,000回 | 1000 Plus: 4,000回 1000 NEW: 4,000回 |
1,501~2,200Wh | DELTA 2 Max: 3,000回 | 2000 NEW: 4000回 2000 Plus: 4000回 2000 Pro: 情報なし |
2,201Wh~ | DELTA Pro: 3,500回 DELTA Pro 3: 4,000回 | 3000 Pro: 2,000回 |
リン酸鉄リチウムイオン電池ではないJackery 400は、サイクル数500回と少なめですが、小型で持ち運びしやすいというメリットもあります。
その他の機能性で比較
エコフロー
- 出力ポート
- AC出力、DC出力、USB-A、USB-C、シガーソケットなど、種類・数が豊富
- X-Boost機能
- 定格出力を超える機器でも使用可能
- 拡張性
- DELTAシリーズなど、追加バッテリーで容量拡張可能
ジャクリ
- 出力ポート: 基本的な構成
- 多様な出力ポートを搭載しているが、エコフローより少ない傾向
- EPS機能
- 停電時に自動で電力供給
- 軽量・コンパクトなモデルがある
信頼性や安全面で比較
エコフローもジャクリも、世界トップクラスのシェアを持つ信頼できる企業です。
両社の商品は、バッテリーマネジメントシステム(BMS)で過充電や過熱のリスクにも備えるなど、安全面が工夫されています。
また、万が一故障しても、5年間の長期保証があるので安心です。
どちらも日本法人を設立しており、日本語でのサポートを提供してくれるところも心強いですね。
エコフローとジャクリを比較|会社概要は?
エコフロー(EcoFlow)
基本情報 | – 創業年:2017年 – 本社:中国・深圳 |
創業者 | Jack Chen氏 |
事業展開 | – 販売国数:60カ国以上 – 主な製品:ポータブル電源、ソーラーパネル |
特徴 | テクノロジーと環境サステナビリティを重視 |
ジャクリ(Jackery)
基本情報 | – 創業年:2012年 – 本社:米国・カリフォルニア州 |
創業者 | Chen Zhuang氏 |
事業展開 | – 販売国数:100カ国以上 – 主な製品:ポータブル電源、ソーラーパネル |
特徴 | 軽量・コンパクト設計が特徴 |
エコフローとジャクリを比較|結論はどちらがおすすめ?
エコフローがおすすめな人
- 多数のデバイスを同時充電したい人
- 出力ポートの種類・数が豊富
- 複数デバイスの同時充電に最適
- 高出力家電を使いたい人
- 電子レンジやドライヤーなど大型家電に対応
- バッテリー拡張を考えている人
- DELTAシリーズは追加バッテリーで容量拡張可能
- 将来的な容量増設に向いている
- 急速充電を重視する人
- X-Boost技術による高速充電
- 短時間充電が可能
- コストパフォーマンス重視の人
- 同等スペックでジャクリより安価な傾向
ジャクリがおすすめな人
- 持ち運びを重視する人
- 軽量・コンパクト設計
- アウトドアやキャンプに最適
- シンプルな操作を求める人
- わかりやすいインターフェース
- 初心者でも使いやすい
- ブランド力を重視する人
- ポータブル電源のパイオニア
- 世界的に高い知名度
エコフローのデメリットやメリットは?
デメリット
- 重量: 大容量モデルは重量があるため、持ち運びが大変。
- 価格: 一部の高出力・大容量モデルは比較的高価。
- 騒音: 使用時にファンノイズが発生する場合がある。
メリット
- 急速充電: エコフロー独自のX-Boost技術により、高速充電が可能。
- 豊富な出力ポート: AC出力、DC出力、USB-A、USB-C、シガーソケットなど種類も数も豊富で、複数のデバイスを同時に充電できる。
- 拡張性: 一部モデルでは追加バッテリーを接続して容量を拡張可能。
- 高い安全性: BMSで過充電、過放電、過熱などを防止。
- コストパフォーマンス: ジャクリと比較して価格が安い。
エコフローは壊れやすい?
エコフローに対するユーザーの満足度は全体的に高く、耐久性に関する深刻な問題の報告は少ないようです。
ただし、精密な電子機器のため、落下や衝撃には弱いので、使用する際には十分注意してください。
エコフローとアンカーを比較|どちらがおすすめ?
「Anker(アンカー)」もポータブル電源で有名なメーカーで、高いコストパフォーマンスと、コンパクトで操作性が良い商品が魅力です。
どちらが良いかは一概には言えませんので、ご自身の希望する条件に合う商品を比較検討してみてください。
エコフローの評判は?
小型軽量の割に十分過ぎるキャパ
Amazon EcoFlow RIVER 3 カスタマーレビュー
放電も緩やか
本体へのチャージの速さはメーカーが推すように一級品
ecoflowとjackery|ソーラーパネルの比較は?
もう1つの主力商品であるソーラーパネルについても簡単に比較しておきます。
EcoFlow
- 多様な出力: EcoFlowは、110W、160W、220W、400Wと出力の異なるソーラーパネルをラインナップしています。
- 片面・両面: 160Wと220Wのソーラーパネルには、片面と両面のタイプがあります。両面タイプは、地面からの反射光も利用できるため、発電効率が高くなります。
- 高出力: 最大400Wの高出力モデルもラインナップしています。
- 高価格: ジャクリと比較して、価格が高い傾向があります。
EcoFlowのソーラーパネルがおすすめの人
- 大容量のポータブル電源を使用する人
- 発電効率を重視する人
Jackery
- 出力: 40W、100W、200Wの出力の異なるソーラーパネルをラインナップしています。
- コンパクト: EcoFlowと比較して、コンパクトなモデルが多いです。
- 低価格: EcoFlowと比較して、価格が安い傾向があります。
Jackeryのソーラーパネルがおすすめの人
- 持ち運びやすさを重視する人
- コストパフォーマンスを重視する人
「エコフロー ジャクリ 比較」を調べている人によくある質問
まとめ:
エコフローとジャクリは、どちらも世界中で高いシェアを誇り、信頼されているメーカーです。
こちらの記事を参考にそれぞれの特徴を知って、ご自分に合った商品をみつけてください。
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