ポータブル電源にはさまざまな種類がありますが、性能を判断する上で容量の見方について詳しく知らないという方は少なからずいると思います。
今回はポータブル電源の購入を検討中の方で、容量の見方や使用時間などの計算方法について詳しく知りたいという方向けに詳しく解説をしていきます。
使用用途に合った適切な選び方をすることで、購入してから後悔しないように一緒に知識を身につけていきましょう!
- ポータブル電源の容量の見方やその計算方法
- 使用用途別のポータブル電源の容量目安
- 容量や使用目的を踏まえた上でのおすすめポータブル電源
ポータブル電源の容量の見方は?
ポータブル電源の性能を示している容量について、まずは用語の整理と何を意味しているのかをしっかり押さえていきます。
似たような用語や意味があるため、混在しないように気をつけてくださいね!
容量の基本の見方
バッテリー容量の基本の見方として以下、2つの単位に注目しましょう。
- Wh(ワットアワー)
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ポータブル電源は一般的なスマホ用等のモバイルバッテリーと違い、電源の容量はこの単位Whが使われています。
1Whは、「1Wの電力を1時間使った時の電力量」を表しているため、容量が2,000Whnのポータブル電源だとすると、500Wの家電を4時間使用出来たり1000Wの家電を2時間使えると考えることができます。
- mAh(ミリアンペアアワー)
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バッテリー容量を表している単位として、スマホ本体のバッテリーやモバイルバッテリーでよく使われている単位が、このmAhになります。
単位が示しているのはWhとほぼ同様で、1mAの電力を1時間使った時の電力量を表しています。
一般的なスマホが、2,500mAh~4,000mAhと考えるとモバイルバッテリーを選ぶときは、この容量よりも大きなものを選べば、複数回フル充電が可能な容量と見ることができます。
「W」や「Wh」などの単位について
「Wh(ワットアワー)」については、上述のとおりバッテリーの容量(電力量)を表しているのに対し、「W(ワット)」は電力の大きさ(消費電力)を表しています。
また、「W」はさらに「定格出力」、「最大瞬間出力」という言葉の単位としてそれぞれ使われていますが、どちらも消費電力の大きさを表しているため、使用したい製品の消費電力よりも大きければ使用に問題はありません。
よく家庭で使われている電源タップ(俗称タコ足配線)にも記載がありますが、「1,500W」までと書かれている場合はこれを超える製品は使用できないという意味と同じことになります。
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ポータブル電源の容量の計算方法
ポータブル電源の容量の見方でも記載したとおり、基本的にバッテリー容量は「Wh」で見ることになります。
そのため、使用したい製品に対してどのくらいの容量が必要なのかを計算する必要がありますが、計算式はとてもシンプルで以下のとおりとなります。
Wh(ワットアワー) = W(消費電力) × h(時間)
例えばですが、1,000Whのポータブル電源で200Wの製品を使いたいとなった場合、何時間使用できるかというと
1000 = 200 × h → h = 5
となり、理論的には5時間使用が可能と計算できます。
バッテリー容量「wh」と「Ah」の違い
バッテリー容量の単位では「Wh」や「Ah」等が使われていますが、基本的にはどちらも数字が大きければバッテリー容量が大きいということを表しているため、気にしすぎることはありません。
ただし、ポータブル電源で使用したい製品がたくさんあり、ある程度事前に計算しておきたいという人は、それぞれの単位で計算式が異なるため注意が必要です。
「Wh」は電力量、「Ah」は放電容量という言葉の定義はありますが、ポータブル電源によっては両方の単位で容量を記載している製品もありますので、安心して下さい。
ポータブル電源の容量の目安は?
ポータブル電源の容量の見方がわかればあとは、使用用途に応じてどのくらいのスペックが必要なのかを考えるだけです。
ここでは、一つの目安として使用用途を2パターンに分けてまとめていきます。
防災に必要なポータブル電源の容量目安
防災用としてポータブル電源を使用する場合は、最低でも以下のような用途が考えられます。
- 冷蔵庫やストーブ
- エアコン
- 部屋の照明器具
- テレビやスマホへの電源供給
全般的に消費電力が大きいものが多いことと、災害の場合は停電が復旧するまでに時間を要する可能性が高いことも想定し、1,000Wh以上の容量がある方が安心できます。
また、災害の復旧までに時間がかかると大容量のポータブル電源であっても電力が尽きてしまう可能性があるため、日中に充電が可能なソーラーパネルも一緒に揃えておけるとより安心といえます。
キャンプに必要なポータブル電源の容量目安
キャンプにポータブル電源を持っていく場合、おそらく使用用途は
- スマホの充電
- 夏の場合は扇風機
- ポータブル冷蔵庫や電源付きのクーラーボックス
- ホットプレートなどの調理器具
- LEDランタン
などが考えられます。ホットプレートは消費電力が大きいですが、それ以外のものについては、おおむね500Wh程の容量で足りると考えられます。
もちろん、調理器具を多く使用したりや長時間ミニシアター等を堪能する場合は、1,000Wh前後必要な場合もありますが、そうでなければコンパクトに持ち運べる500Wh前後のものがおすすめと言えます。
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容量が大きめのポータブル電源を選んだ方がいい?
ポータブル電源においては大は小を兼ねるという考え方から、大容量のものを選んでおけば間違いがないように思えますが、そこにはメリットもあればデメリットも存在します。
いくつか具体的な例をあげていますので、購入検討の際の参考にしていただければと思います。
大切なことは、使用用途や家族構成に合わせて選択することです。
容量が大きめのポータブル電源のメリット
- 消費電力が大きい家電を長時間使用できる
- 多少、自然放電をしたとしても容量が大きければいざとなった時にすぐに使える
- 容量が大きいことで繰り返しの充電回数が減り、バッテリーそのものの劣化を遅くできる
- 出力ポートが豊富であったり、ソーラーパネルを装備できるなど電化製品を動かす以外にもいろいろな用途に使える可能性がある
容量が大きめのポータブル電源のデメリット
- サイズはもちろんのことバッテリーが大きくなることで重量も大きくなる
- 充電自体にかなり時間がかかってしまう
- 容量が大きいと機能も豊富になりがちであり、全体的に価格が高くなる
ポータブル電源の購入で容量を考えるポイント
ポータブル電源の購入の際に必ず考えておきたいのが、その使い道になります。
災害時のための用意がメインであればなるべく大容量のものを選び、キャンプなどがメインで使用する場合にはキャンプで実現したい環境から容量を選べばオーバースペックにならず、最適なものが選べると思います。
使用用途や家族構成にもよりますが、災害時とキャンプ用などの普段使いで分けて考えることも一つの選択かと考えられます。
その場合は、全体的に価格は上がってしまいますが、持ち運びの頻度などを考慮して使い勝手の良いサイズ感や容量を選んでいただければと思います。
おすすめのポータブル電源
ポータブル電源の容量の見方がわかれば、あとはどのメーカーのものを選ぶかが問題です。
最近ではポータブル電源自体に注目が集まっているため、様々なメーカーから発売されているのが現状です。
そこで、今回は世界中で使用されているメーカーであるjackeryの中から、おすすめのポータブル電源をご紹介します。
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
¥174,600 (税込)
ほぼ全ての家電が使える1500Wの定格出力を備えながら、約10.8kgと業界トップクラスの軽量コンパクト設計を実現したモデル。業界トップクラスの25%の発電効率を実現したソーラーパネルとのセット商品です。停電時の備えに加えて、キャンプ、車中泊などにも手軽に持ち運べます。
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
¥119,800 (税込)
Jackery ポータブル電源 600Plusは、定格出力800W、容量632Wh。軽くてコンパクトな中容量モデル。アウトドアに手軽に持ち出せて、災害時にも頼れる一台。さらにソーラーパネルとセットになっているため、いざという時も太陽光があれば、停電時も充電ができます。
Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
¥49,900 (税込)
Jackery Solar Generator 240 New 40 Miniは、容量256Wh、定格出力300Wのポータブル電源 240 NewとJackery SolarSaga 40 Miniを組み合わせたセット商品。新たに長寿命バッテリーを搭載し、さらにUSB-Cポートも追加され、スマホとノートPCの同時充電も可能。軽くてコンパクトだから停電の備えやアウトドア、車中泊に手軽に持ち出せます。
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ポータブル電源 容量 見方について知恵袋などに投稿される質問4選
まとめ:十分な容量のポータブル電源を選ぼう!
今回はポータブル電源の容量の見方についてまとめました。
記事の途中でも記載しましたが、ポータブル電源は基本的に大は小を兼ねるという考えの元、なるべく十分な容量のものものを選ぶことが大切です。
普段から持ち運び重視の方は使用用途に足りる分の電源容量でも構いませんが、万が一の災害時に備えて、家族構成なども考慮した大きな容量のものも一つは用意しておくことがおすすめです。
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