キャンプや車中泊の準備でポータブル電源を出したら、なぜか動かない……。
ポータブル電源を使って快適なキャンプや車中泊になるはずだったのに、これでは予定が大幅に変わってしまいます。
ポータブル電源が動かなくなってしまう原因の一つに過放電があります。
過放電とは、電力を使い果たした後もさらに電力を出そうとする状態のことです。
過放電になると、バッテリーの寿命が短くなったり、充電できなくなったり、最悪の場合発火・爆発の危険が出てきます。
もし過放電になった場合どのように対処すれば良いのでしょうか。
この記事では、ポータブル電源のリセット方法、そもそもリセットが必要な場合とは?、過放電になる原因、復活方法、過放電にならないためには、その他の故障原因と対処法、よくある質問がわかります。
- ポータブル電源はリセットできる
- ポータブル電源が過放電して動かない時はリセットしてみる
- ポータブル電源のリセット方法は製品によって違う
- ポータブル電源のバッテリーを長持ちさせるには充電50〜80%が最適
ポータブル電源のリセット方法は?
アウトドアブームや防災意識の高まりからポータブル電源はいろいろなメーカーが販売しています。
それぞれのリセット方法を解説します。
同じメーカーでも機種によってリセット方法が違うこともあるので、取り扱い説明書を確認したり、販売店に問い合わせると確実です。
jackeryのポータブル電源のリセット方法
ポータブル電源の超有名メーカーJackery(ジャクリ)。
機種によってリセット方法に違いがあります。
製品 | リセット方法 |
---|---|
ポータブル電源240/400/700/1000 | DISPLAYボタンを7秒間長押し |
ポータブル電源708/1500 | DISPLAYボタンとDCボタンを10秒間長押し |
flashfishポータブル電源のリセット方法
高機能でコスパの良いポータブル電源を製造しているflashfish(フラッシュフィッシュ)。
リセットは以下の方法で行います。
- リセットボタンがあれば押す
- 接続している電子機器の線を外す→2〜3分待つ→電源をオンにする
suaokiポータブル電源のリセット方法
小型で比較的軽量なsuaoki(スアオキ)のポータブル電源は、カバンへ入れられるほどコンパクトな製品もあります。
一般的なリセット方法
- 本体下部にあるリセットボタンを押す
eenourポータブル電源のリセット方法
コンパクトなのに大容量、eenour(イーノウ)のポータブル電源のリセット方法です。
- ACリセットボタンを押す
その他メーカーの電源のリセット方法
多くのポータブル電源は以下のいずれかの方法を試すとリセットされるはずです。
- 専用のリセットボタンを押す
- 特定の組み合わせのボタンを長押しする
- ACアダプターを抜き差しする
- 車載用充電シガーソケットで充電してみる
ポータブル電源のリセットが必要な場合とは?
ポータブル電源を使用して、いつもと違うな?と感じたらリセットをしてみると直る場合があります。
- 電源が入らない
- 表示がおかしい
- ボタン操作に反応しない
- 充電ができない
- 特定の機能が使えない
ポータブル電源の過放電とは?
ポータブル電源の過放電とは、バッテリーの容量が0%になった後も、さらに電気を出そうとしてしまう状態のことです。
過放電するとなぜダメなのでしょうか。
バッテリーの寿命が縮む | 過放電を繰り返すと、バッテリーが傷ついてしまい、充電できなくなったり、性能が低下する |
安全性に問題が出る可能性がある | 発熱や破裂などの危険性がある |
では、どうすれば防げるのでしょう。
残量に注意して使う | 電池の残量が少なくなったら(10%〜20%)充電する |
0%にしない | 電池を完全に使い切って(0%)から充電するのではなく、ある程度残量があるうちに充電する |
説明書をよく読む | 各製品の適切な使用方法や注意点を確認する |
ポータブル電源が過放電になる原因は?
ポータブル電源が過放電になる原因は、主に以下のものが考えられます。
長時間の使用 | 電池残量を気にせずどんどん電力を使用する |
長期保管 | 防災目的で購入したため長期間使用していない 電力は自然放電するので、0%になっていてもさらに放電してしまう |
低温環境での使用 | 低温環境下での使用は、バッテリーの性能を低下させ、過放電を招きやすくする |
不良品 | 購入した時から過放電している |
ポータブル電源の過放電はリセットで復活する?
ポータブル電源の過放電からの復活は、リセットだけでは難しいことが多いです。
なぜなら、過放電はバッテリーに大きな負荷をかけ、内部構造を損傷させている可能性があるからです。
また、製品によっては、ポータブル電源に過放電を防止するための保護回路が搭載されています
保護回路が働くと、安全のために電源が切れることがあります。
保護回路が働いた後はリセットできず、復活できないことがほとんどです。
とはいえ、復活できる可能性が0ではないのでいろいろ試す価値はありそうです。
ポータブル電源が過放電したときの復活方法
ポータブル電源が過放電してしまった場合、復活できる保証はありませんが、試す方法がいくつかあります。
- リセット:リセットボタンや特定ボタンの長押しでリセットする
- 長時間充電:通常よりも長時間(24時間以上)充電器に接続し続ける
- 複数回の充電:数回に分けて充電を繰り返すことで、
- ACアダプターの抜き差し:ACアダプターをDC入力に抜き差しを繰り返す
どれを試しても復活ができない時は販売店やメーカーに問い合わせをすると、具体的な対処方法や、修理・交換などのサポートを受けることができます。
ポータブル電源が過放電にならないためには?
過放電を防ぐには4つのポイントがあります。
- こまめな充電
- 完全放電を避ける
- 適切な保管
- 定期的な点検
電池残量をこまめに確認し、少なくなったら充電しましょう。
0%で保管すると、次に使用する際、過放電でポータブル電源が使えずガッカリする可能性があります。
長期間使用しないときは、3ヶ月毎にポータブル電源の電源を入れて充電状態を確認するようにしてください。
バッテリーを長持ちさせる充電は50〜80%が最適です。
また、直射日光や高温多湿を避けて涼しくて暗い場所に保管し、埃っぽくならないためにも定期的に掃除や点検することでポータブル電験の過放電を防ぐことができます。
その他ポータブル電源の故障原因と対処法
過放電以外の故障にはどのようなものがあるでしょう。
また、故障した場合はどのように対処すれば良いでしょうか。
ポータブル電源の充電残量が急に0になる原因と対処法
ポータブル電源の充電残量が急に0になる原因はいくつか考えられます。
- バッテリーの劣化:長期間の使用や充放電の繰り返しによって、バッテリーの容量が低下
- 電気回路が壊れた:水濡れや衝撃などが原因で電気回路が壊れてしまった
- 温度の影響:極端な高温や低温環境下での使用
- 大容量機器の使用:ポータブル電源の容量を超える大容量機器を接続
対処法はそれぞれ以下のようになります。
- バッテリーの劣化:使用する充電器が正しく接続されているか確認する
- 電気回路が壊れた:ポータブル電源のメーカーに問い合わせて、専門的なアドバイスを受ける
- 温度の影響:適切な温度環境下で使用する
- 大容量機器の使用:接続している機器の数を減らしたり、消費電力の少ない機器に切り替える
ポータブル電源が落ちる原因と対処法
ポータブル電源が落ちる原因と対処法を詳しく説明します。
ポータブル電源が落ちる主な原因
内容 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
バッテリーの劣化 | 長期間の使用や充放電の繰り返しによって、バッテリーの容量が低下し、電力を供給できなくなる | バッテリー残量を確認し、必要であれば充電を行う |
過放電 | バッテリー残量が0%になった後も使い続けると、過放電状態になり、電源が切れてしまう | 電池を完全に使い切って(0%)から充電するのではなく、ある程度残量があるうちに充電する |
過負荷 | ポータブル電源の出力容量を超える電力を消費する機器を接続すると、過負荷となり、自動的に電源が切れる | 接続している機器の数を減らしたり、消費電力の少ない機器に切り替えるなど、負荷を軽減する |
温度の影響 | 極端な高温や低温環境下での使用は、バッテリーの性能を低下させる | 高温多湿な場所や極寒の場所での使用は避ける |
内部回路の故障 | 製造上の不良や経年劣化によって、内部回路が故障し、電源が切れる | ポータブル電源の販売店やメーカーに問い合わせる |
jackeryのポータブル電源が故障して充電できない原因と対処法
jackeryのポータブル電源が故障する原因は5つあります。
- 温度
- 周辺機器
- バッテリー
- 回路
- ACアダプター
jackery(ジャクリ)だけではなくポータブル電源全体として、20℃〜30℃の環境で使用することをおすすめします。
接続ケーブルやACアダプタの線が切れている可能性がある場合は、他のケーブルを使用して接続を確認してください。
また、内部の回路が壊れている場合は、販売店やメーカーに問い合わせましょう。
カスタマーサポート
Mail: jackery.jp@jackery.com
TEL: 050-3198-9007
(平日10:00ー16:00※土日祝休業)
ポータブル電源 リセット 方法について知恵袋などに投稿される質問4選
ポータブル電源のリセットについて、どのような質問があるでしょうか。
まとめ:故障かなと思ったら公式のトラブルシューティングで確認を!
いかがでしたでしょうか。
今回はポータブル電源のリセット方法について解説しました。
ポータブル電源が故障した時は、まずメーカーが提供する公式のトラブルシューティングで確認をしてみましょう。
もしかすると、ボタンひとつで簡単に解決ができるかもしれません。
トラブルシューティングを行っても直らない時は、販売店やメーカーに問い合わせをしてください。
ポータブル電源を長持ちさせ、快適なキャンプ、車中泊を過ごしましょう。
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